住宅ローンを組む前に知っておきたいこと
この記事のポイント
住宅ローンは30年以上の付き合いになります。金利タイプをどう選ぶか、いくらまで借りられるかではなくいくらなら返せるか。物件を探し始める前に整理しておきたい点をまとめました。
家を買うとき、ほとんどの方が住宅ローンを使います。金額も期間も人生で一番大きな借り入れになるので、物件を探し始める前に、ある程度の見通しを立てておくことをお勧めしています。
固定金利と変動金利
まず迷うのが金利タイプです。
固定金利は、借入期間中ずっと金利が変わりません。毎月の返済額が最後まで一定なので、家計の計画が立てやすくなります。その代わり、変動金利より金利は高めに設定されています。
変動金利は半年ごとに金利が見直されます。現時点では固定より低いことが多く、返済額を抑えられます。ただし金利が上がれば返済額も増えます。
どちらが得かは、これから金利がどう動くか次第なので、誰にも断言できません。判断の目安になるのは、金利が上がったときに返済額が増えても家計が耐えられるかどうかです。余裕があるなら変動、返済額が動くこと自体が不安なら固定、という考え方になります。
固定と変動を組み合わせるミックス型を扱う金融機関もあります。
審査で見られるところ
金融機関が見ているのは主に次の点です。
- 年収(年間の返済額が年収に占める割合。25〜35%が一つの目安)
- 勤務先と勤続年数
- 自己資金をどれだけ入れられるか
- 他の借り入れの状況
見落としがちなのが最後の項目です。車のローン、カードのリボ払い、スマホ本体の分割払いも借り入れとして扱われます。支払いの遅れが記録に残っていると影響することもあるため、心当たりがある方は早めに整理しておいてください。
借りられる額と、返せる額は違う
ここが一番お伝えしたい点です。
金融機関が提示する借入可能額は、あくまで「貸せる上限」です。その満額を借りると、生活に余裕がなくなることがあります。
毎月の返済額は手取り収入の25%以内に収めるのが一つの目安です。加えて、家を持つと固定資産税、火災保険、マンションであれば管理費と修繕積立金がかかります。戸建てでも、10年、20年先には外壁や屋根の修繕費が必要になります。
お子さんの進学時期や、定年後も返済が続くかどうかも含めて、返済額を決めてください。
相談の順番
物件を決めてからローンを考えるより、先に事前審査を受けておくほうがスムーズです。借りられる額がわかれば物件探しの範囲が定まりますし、売主との交渉でも話が早くなります。
金利や条件は金融機関によって差がありますので、一行だけで決めずに比較することをお勧めします。どこに相談すればいいかわからないという方は、お問い合わせいただければご案内します。